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2020.07.04
保険適応の非金属冠
今までは、保険内のかぶせ物と言ったら金属のもの、というイメージを持たれている方がほとんどだと思います。
実は数年前から保険適応の金属を使わないかぶせ物があることをご存じですか?ハイブリッド冠という分類になり、材質としてはレジンと呼ばれる合成樹脂とセラミックとの合成物質になります。
適応は小臼歯と呼ばれる前から4番目、5番目の歯、第一大臼歯と呼ばれる小臼歯のもう一つ奥の歯が適応になります。
治療にあたっては、かみ合わせや、歯の本数、他の治療との兼ね合いがあり、ケースによっては対象とならないことがあります。
色が気になる方、金属アレルギーでお悩みの方は一度ご相談ください。
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2020.07.01
歯科材料の強度
むし歯治療などで用いられる歯科材料には使える歯、部位などが決められています。各種材料で性質が異なります。
むし歯治療などでよく用いられる白い材料は、コンポジットレジン、通称CRと呼ばれています。色が白いので治療後目立ちにくいのが特徴です。材料の強度の点ではうすくなると割れやすい、時間経過とともに削れてくるという特徴があります。また時間経過とともに変色する可能性があります。
型採りが必要な場合によく用いられるのが、金属材料やセラミック材料です。
金属材料の特徴は強度で優れるという点です。なので余程のことがない限り破損することはありません。但し、硬さの点では歯に劣るため、時間経過とともに少しずつ削れてきたり、金属が伸びてきたりします。
セラミック材料は用いられるもので特徴が大きく異なります。
近年保険診療でも認められるようになったハイブリッドセラミックは、レジンと呼ばれる合成樹脂とセラミックと合成いわゆるハイブリッドです。金属を使用していないため、金属アレルギーの方にはお勧めの材料です。ただ、純粋なセラミック材料に比較すると、強度、変色といった点では劣るのが欠点です。
最近よく使用されているのがジルコニアと呼ばれる材料です。これは人工ダイヤとも呼ばれ、歯科材料の中では一番固いものになります。変色も少なくとても安定性の高い材料です。
せっかく入れた歯。壊れないに越したことはありませんが強い材料だけが一番優れているのでしょうか?
歯科で用いられる材料は、どの材料も硬さや曲げなどの強度の試験を経て認められたものだけが使用されています。
かぶせ物が壊れるということは、予測以上の力がかかっているということになります。一つは、使用部位の適正、もう一つは噛み癖など。
もし歯ぎしりや食いしばりなどの噛み癖があって、かぶせ物が壊れなかったら、場合によっては歯自体が折れてしまったりということにつながります。つまりかぶせ物が安全装置として働いているとも言えます。
それぞれの特徴をみてかぶせ物を決めることが非常に重要ですね。分からないことがありましたらご相談ください。
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