歯並びのためのお口のトレーニング③
舌には収まるべきポジションがあります。歯に加わる力のバランス、ひいては歯並びを乱す原因となりやすいのが舌です。
リラックス時に舌が上あごの天井についているのが理想です。対して舌が下に下がって前歯にもたれかかっていたり、歯を押す癖があると常に歯にジワリと力がかかります。これが歯並びに悪影響を与えます。
舌が歯にもたれかかって力をかけている場合、舌に押されて歯が前に出てきます。上の歯が前に出れば出っ歯に、舌の歯が前に出れば受け口になります。
さらに舌の力が顎の成長まで影響すると、奥歯を噛み合わせていても前歯が開いてしまう開口になりやすくなります。
原因には、舌を持ち上げる筋肉が弱かったり、舌を歯にあてる癖がついていることが考えられます。
こうした舌の癖は矯正治療の妨げにもなり、治療が終わって装置を外した後に後戻りを起こす原因になります。