子どもの歯並び~上顎を拡げる①~
前回は、狭い上顎は拡げて口呼吸を改善しましょうというお話をしました。
今回は実際にどのようにして上顎を拡げるのかをお話します。
上顎は上顎骨と呼ばれる骨で構成されています。この上顎骨は左右別々の骨が中央で結合しています。この結合部分は骨を作る細胞が活発で横に拡げる力をかけると更に骨を作る働きが活発になります。
この骨を作る働きを利用して上顎を拡げていくのです。
方法としては歯根がしっかりしている奥歯に装置をひっかけて、装置中央にあるネジを回すことで上顎を横に拡げる力が発揮されます。
この装置を拡大装置と呼びます。拡大装置には取り外し式、固定式の2種類があります。
拡大装置は上下それぞれにありますが、まずは上顎から使用していきます。上顎はおよそ2~4か月程度かけて拡げていきます。
この装置による痛みは、我慢できる程度のものでこれまで使えなかったお子様はいません。
歯並びは歯をきれいに並べて終わりではなく、原因である機能的な部分を改善することがとても重要なのです。