上顎が拡がった後、歯と歯の間の隙間ができたらいよいよ歯並びの改善に入りたいところです。

しかし、歯並びが悪い原因を突き詰めていくと、鼻呼吸が上手ではないことが顎や歯並びの成長を阻害している根本の原因なので、この鼻呼吸の改善をしなければなりません。

そのためには、お口ポカンの改善、つまり口唇閉鎖不全の改善させお口が閉じるようにする、飲み込みが下手っぴな場合には舌の使い方の訓練をして、舌の先が上顎につくように持っていくなどの改善が必要になります。

すぐに準備できるものとして、ガムや風船、吹き戻しを用いて訓練する方法などがあります。

お口がしっかり閉じきれない子は風船を膨らませれなかったり、吹き戻しができなかったりします。

歯科医院では、この口唇圧を検査する器具があり数値化することにより現状がどのくらいのレベルで、訓練によりどう改善したかを評価することができます。

なぜ、このような機能の評価が必要になるかというと歯は外からは口唇圧、内からは舌圧を受けてバランスの取れたところに並ぶからです。

口唇圧・舌圧の片方が強く、片方が弱くという状態になると歯は本来の場所からずれてしまいます。なのでしっかりとした口腔機能の獲得が必要なのです。