2026.01.31
「お口ポカン」ありませんか?
様々なことに影響する「お口ポカン」。
お子様の口腔機能の発達は「今」だけでなく、高齢者になったときの口腔機能の衰えを緩やかにするためにも大切で、
生涯に関わることなのです。
当院では定期的な口唇圧(お口を閉じる力)の測定やトレーニングなどを通じてお子様の口腔機能の発達をサポートしています。
「お口ポカン」(口唇閉鎖不全)は、お口の中だけでなく、見た目や全身、生活にも影響が及んでしまいます。
●むし歯
●歯周病
●上あごが前に出る・出っ歯になる
●下あごが前に出る・受け口になる
●力が入ってあごに梅干しのような”しわ”ができる
●アレルギー疾患
●集中力の低下
●睡眠時無呼吸症候群
改善することで、上記のようなリスクを軽減していきましょう。
また、舌の位置も重要です。当院では舌圧測定も行っています。
小児の健全な口腔機能の育成において舌圧を確保し舌を挙上できるようにすることで、
嚥下時の口腔機能を正しく獲得することが重要と考えられています。
舌が歯に過剰に圧力をかけたり、お口がポカンと開いたままになっていると、
お口まわりの筋肉のバランスが崩れ、歯並びやかみ合わせに悪い影響が出てしまいます。
舌突出癖(話したり、飲み込んだりするときに無意識に舌を前の方に出す癖)があると、
出っ歯や上下の歯がかみ合わず開いたままのかみ合わせ(開咬)になる可能性があります。
舌が上あごにぴったりと挙上され、上あごが正常に拡大されることで、理想的な歯並びへと近づきます。
お口まわりの筋力アップのために今すぐできる「あいうべ体操」や、
その他に市販で購入できる舌圧トレーニング装置などもご紹介していますので、
詳細はスタッフまでお声掛けくださいませ。
2026.01.05
ブルーラジカルって??
ブルーラジカルって何?
一言で説明すると厚生労働省が承認した世界初の歯周病治療器です。
難しい言葉でいうと過酸化水素光分解殺菌技術と呼ばれるものを利用して歯周病菌を殺菌します。どのような機序になっているかというと、3%過酸化水素に青色可視光をあてると、過酸化水素が分解されてフリーラジカルと呼ばれる殺菌作用を有する物質が生成されます。
このフリーラジカルと歯周病菌が結びつくことで、歯周病菌は不活性化(殺菌)されます。殺菌と聞くと何やらものすごい毒物ではないか?生体にとって害が大きいのではないか?と心配される方もいると思います。
しかし、このフリーラジカルは生体内のマクロファージや好中球などの免疫を担当する細胞からも生成される物質で、もともと生体内にも存在します。ただし、過剰な生成・放出が起こると生体にとっても害は起こります。
そのためこのブルーラジカルでは、器具をあてたその部位に限局してこのフリーラジカルを生成し、かつ濃度やその放出時間までしっかりとコントロールできているため安全に使用することが可能となっています。
このブルーラジカルを治験では、フリーラジカル単独では発がん性がないことや口腔粘膜への障害などは認められなかったと報告されています。
2025.12.23
歯周病治療って歯石除去以外どういうものがあるの?
前回、歯周治療についてお話をした中で歯周外科、再生療法について簡単に紹介しました。歯周再生療法は以前より歯周外科実施時にエムドゲインと呼ばれる薬剤を併用し、失った歯周組織を再生させる方法があり、10年ほど前からはリグロスと呼ばれる保険適用の歯周組織再生のための薬剤も出現しました。
これらの治療は、歯石を除去して、感染源を減らし、付着と呼ばれる治癒を促す以前からの術式に比較し、失った骨や歯根膜組織の細胞そのものの再生を促すという点で非常に画期的な治療法となりました。
そしてここに、最近多くのメディアでも紹介されている新しい歯周病治療、それがブルーラジカルになります。ブルーラジカルは世界初の歯周病治療器で、歯周病の原因である歯周病菌を殺菌することで歯周病の改善を図る治療機器となります。
次回はこのブルーラジカルについて詳しくお話をしていきます。
2025.12.17
歯周病治療について
前回は歯周病を引き起こす歯周病菌と歯石の関係についてお話をしました。歯石が付着していると歯周病菌にとって居心地のいい環境ができて、歯周病菌の増加、歯周病の悪化につながるということでしたね。
なので歯周病治療では歯石とりを行うことで、歯周病菌を減らし、歯周組織の改善を図ることができるのです。歯の表面に付着してから時間の経過した歯石は強固でなかなか除去が難しいことがあります。また、この歯周病治療は盲目的に行うため術者のスキルによって結果に差が出たり、深い部位に付着した歯石はどんなに卓越した術者でもすべてを取りきることは難しいのです。なので、歯周病の治療は回数がかかる、一度歯周病の治療を行っても再度治療が必要になることがあるのはこれが理由です。
そして、更なる歯周病の改善のために、この深い部分に付着した歯石を除去するためには歯周外科処置と呼ばれる方法があります。そうです、歯周病のための外科処置です。現在では歯周病によって失われた歯槽骨を再生させるための処置もあり、重度歯周病の方に対して行うことがあります。ただし、健康状態や外科処置への不安から処置に踏み切れない方もいるのも事実です。
また外科処置まで行わなかった方でも、中には歯周病の治療中またはその後歯が染みるようになったなど苦手な人もいるかと思います。しかし、多くの方が歯周治療後、歯みがきがしやすくなった、出血が減ったなどの効果を感じられていると思います。
一度しっかりと歯周病治療を行った後は、定期的にお口の中を管理していくことで歯茎などの歯周組織が安定します。これがメンテナンスです。歯の土台となっている歯茎の健康を守ることが歯の寿命を延ばし、そして健康寿命も延びるのです。
2025.12.08
【歯周病って??】
このブログを読んでいただいている方の中にも、これまで歯科を受診して歯周病といわれたことのある方がいるかと思います。
歯茎が腫れる、歯がグラグラしてくる・・・。歯周病に対してこのようなイメージも多く、実際に日本人が歯を失う原因の1位は歯周病です。
そんな歯周病の治療で大事になってくるのが感染源の除去になります。その方法は歯周病を引き起こす歯周病菌を減らすことにあるのですが、どのようにして歯周病菌を減らしているかご存じですか?
そう!皆さんが一度はされたことのある歯石とりです。歯石の中は酸素が届きにくい環境にあり歯周病菌はそんな酸素が少ない環境を好むのです。その歯周病菌が歯茎や歯を支えている歯槽骨と呼ばれる骨に対して炎症作用のある物質を放出するため、歯茎が腫れたり、歯がグラグラしたりするのです。
次回はその歯周病治療(歯石除去)についてお話をしていきます。
2023.11.08
光学印象
11月も中旬に入り朝夕も冷えてようやく秋らしい日が出てきました。
さて、当院ではこの度「光学スキャナ」を導入しました。
この光学スキャナ何に使用するかといいますと、詰め物、被せ物を製作するための型採りに使用します。
従来の型採りでは、粘土のようなものをお口の中に入れて固まるまで時間をおいて、というのが一般的な流れで苦手な方も多いかと思います。
一方の光学スキャナでは、お口の中に口腔内カメラを挿入して、お口の中の3Dデータを取ります。そしてこのデータを基にPC上で詰め物・被せ物を設計して、削りだしの機械で歯を製作します。
光学スキャナには次のようなメリットがあります。
①嘔吐はんしゃの軽減ができる
②従来より型採りの時間がかからない
③データの確認がすぐにできる
興味がありましたらぜひお尋ねください。
2023.09.09
子どもの歯並び~機能訓練~
上顎が拡がった後、歯と歯の間の隙間ができたらいよいよ歯並びの改善に入りたいところです。
しかし、歯並びが悪い原因を突き詰めていくと、鼻呼吸が上手ではないことが顎や歯並びの成長を阻害している根本の原因なので、この鼻呼吸の改善をしなければなりません。
そのためには、お口ポカンの改善、つまり口唇閉鎖不全の改善させお口が閉じるようにする、飲み込みが下手っぴな場合には舌の使い方の訓練をして、舌の先が上顎につくように持っていくなどの改善が必要になります。
すぐに準備できるものとして、ガムや風船、吹き戻しを用いて訓練する方法などがあります。
お口がしっかり閉じきれない子は風船を膨らませれなかったり、吹き戻しができなかったりします。
歯科医院では、この口唇圧を検査する器具があり数値化することにより現状がどのくらいのレベルで、訓練によりどう改善したかを評価することができます。
なぜ、このような機能の評価が必要になるかというと歯は外からは口唇圧、内からは舌圧を受けてバランスの取れたところに並ぶからです。
口唇圧・舌圧の片方が強く、片方が弱くという状態になると歯は本来の場所からずれてしまいます。なのでしっかりとした口腔機能の獲得が必要なのです。
2023.09.06
子どもの歯並び~上顎を拡げる③~
拡大装置によって上顎が拡がると、上顎の中央部分、いわゆる硬口蓋と呼ばれる部分が下方にきます。
これは、上顎が横に拡がることで、口蓋にも横に拡がる力がかかり結果下方に移動するのです。
上顎が横に拡がる、つまり幅が拡がることで様々な変化が起こります。
・鼻腔も拡がり鼻呼吸がしやすくなる
・舌が上顎にペタッとつくようになり飲み込みやすくなる
・お口ポカンが改善しやすくなる
・歯と歯の間の隙間ができて歯が並びやすくなる
・上顎の拡大によって下顎の拡大がしやすくなる
つまり、
上顎が拡がる→鼻呼吸の獲得→適切な上顎の成長の獲得→叢生(歯のガタガタ)リスクの改善・歯並び改善の下準備
という流れになるのです。歯並びの改善には、鼻呼吸という「機能」の改善が必要なのです。
2023.09.05
子どもの歯並び~上顎を拡げる②~
今回は上顎を拡げるのに用いる装置についてです。
顎を拡げるための装置を拡大装置といい、上顎用、下顎用があります。そして、どちらも取り外しが可能な床拡大装置、固定式のスケルトンの2つに大別されます。
取り外し式、固定式それぞれにメリットデメリットがあります。
まずは、取り外し式についてです。
<メリット>
・取り外しが可能なのでお口の中を清潔に保ちやすい
・違和感なく食事ができる
・ネジが回しやすい
<デメリット>
・正しくつけないと効果が発揮されない
・管理が悪いと破損してしまう
続いて固定式の装置についてです。
<メリット>
・顎が拡がりやすい
・取り外し式に比較し破損のリスクが少ない
・適応症が広い
<デメリット>
・歯みがきがしにくくなる
・慣れるまで、取り外し式に比較してネジを回しにくい
どちらの装置も長所・短所があります。お口の中の状態、お子様の性格などを考慮して使用する装置を決めるのが重要です。
2023.08.31
子どもの歯並び~上顎を拡げる①~
前回は、狭い上顎は拡げて口呼吸を改善しましょうというお話をしました。
今回は実際にどのようにして上顎を拡げるのかをお話します。
上顎は上顎骨と呼ばれる骨で構成されています。この上顎骨は左右別々の骨が中央で結合しています。この結合部分は骨を作る細胞が活発で横に拡げる力をかけると更に骨を作る働きが活発になります。
この骨を作る働きを利用して上顎を拡げていくのです。
方法としては歯根がしっかりしている奥歯に装置をひっかけて、装置中央にあるネジを回すことで上顎を横に拡げる力が発揮されます。
この装置を拡大装置と呼びます。拡大装置には取り外し式、固定式の2種類があります。
拡大装置は上下それぞれにありますが、まずは上顎から使用していきます。上顎はおよそ2~4か月程度かけて拡げていきます。
この装置による痛みは、我慢できる程度のものでこれまで使えなかったお子様はいません。
歯並びは歯をきれいに並べて終わりではなく、原因である機能的な部分を改善することがとても重要なのです。
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