2020.08.11
「量」より「食べ方」が大事
甘い物を控えているのに、むし歯になってしまう。それは、甘い物の「量」ではなく「食べ方」に問題がある可能性があります。
飲食後、お口の中では、むし歯菌により作り出される「酸」によって歯の表面が溶けだし、その後、時間をかけて唾液が歯を元に戻そうと働きます。
この時、歯を溶かす状態が長引くと歯を元に戻そうとする力が追い付かずむし歯になってしまいます。
この際に問題となるのが、甘い物の「量」ではなく、食べる「頻度や時間」が問題となります。
常に甘いものがお口の中にあると、唾液が歯を元に戻そうとする時間が取れません。
常にお口中に飴が入っていたり、ジュースを飲み続けるとむし歯のリスクが高くなるのはそのためです。
スポーツドリンクなども砂糖が入っているので注意が必要です。
2020.08.08
初期むし歯の再石灰化

お口の中は常に唾液で満たされています。この唾液に様々な働きがあることをご存じでしたか?
唾液の中には、食後に酸性になったお口の中を中性に戻す成分、お口の保湿・潤滑成分、歯を強くする(溶けた部分を元に戻す)成分、食べ物の消化成分、抗菌成分など様々な成分が存在します。
歯は常に外から刺激をうけ、ダメージを負っていますがそれを唾液の中のリンやカルシウムが補修することで歯は健康状態を保っています。ダラダラ食いなど食習慣の乱れがあると、この修復機能が追い付かずむし歯になってしまいます。
また、お口がポカンと開いている場合もお口の中が乾燥してしまい唾液が少なくなってしまいます。そうすると歯の修復機能が働かずにむし歯になりやすくなってしまいます。
お口の中で重要な機能を果たしている唾液。実はこんなすごい機能があったんですね!
2020.08.07
どうやってむし歯はできるの?
お口の中には、たくさんの細菌がいます。口腔内常在菌といって常にお口の中にいる菌です。むし歯菌や歯周病菌もその一つです。
ブラッシング等の口腔ケア習慣でこれらの菌を減らしたり、活性化を抑えたりすることはできますが、完全に0にすることはできません。なので、常日頃からブラッシングや定期的なケアが必要になってくるのです。
むし歯の発生には、ブラッシング以外にも、「食事」や「時間」といった因子が関係しています。
細菌は食べ物の中の「糖」を好み、糖を取り込んだ後、歯を溶かす「酸」を産生します。この「酸」がお口の中で増えるとお口の中が酸性状態となり歯が溶けやすい環境になってしまいます。これが「脱灰」、むし歯の始まりです。
そして、「時間」の因子とは、時間を決めずにダラダラ食いをしてしまうとお口の中が常に酸性状態になってしまいます。お口の中の唾液にはこの酸性状態を中性化する働きがありますが、お口の中を中性化するまで時間がかかってしまいます。
食べた後はお口の中が中性化するための時間が必要となります。
現在、新型コロナウイルス感染症により、外出を控えられている中、どうしても食事や間食のバランスが崩れてしまい、むし歯ができてしまったお子様が多いようです。
ハミガキと一緒に正しい食事習慣を身に付けることがセルフケアの第一歩です!
2020.08.03
ウイルスからの防御 「うがい」の効用
現在、世界でパンデミックを起こしている「新型コロナウイルス」。この恐ろしいウイルスに対する治療薬、ワクチンが見つかるまでの間、私たちにできることは徹底した防御です。
では、この未知のウイルスについて、脅威ではありますがインフルエンザウイルスと似たウイルス特有の構造を持つということは、ウイルスから身を守るうえで参考になることは多くあります。
ウイルスはみな、単独では生きていくことができず、生きた細胞に入り込まないと生きていけず、また、仲間を増やすこともできません。
体内に侵入したウイルスは喉の粘膜にひっついて、その粘膜の細胞の中に侵入し乗っ取りを開始します。
しかし、粘膜の細胞もウイルスが付いたらすぐに乗っ取られるわけではありません。細胞表面の粘液が邪魔をするからです。
このタイミングでガラガラうがいをすることでウイルスの侵入を防ぎ、追い出すことができます。これが家に帰ったらうがいをすぐに行う理由です。
しかし、この粘液による防御作用が弱くなることがあります。それは、歯周病です。
普段からの口腔ケアが大切なのは、お口の中だけでなく全身の健康に寄与しているからです。

2020.08.01
ウイルス感染症と歯周病・口腔ケアとの関係
インフルエンザなどのウイルス感染症から身を守る有効な手段として「マスク」「手洗い」「うがい」はよく知られています。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために取られているのが「3密」の回避です。ところで、これらに加えてもう一つ、ウイルスに対する防御力をあげる方法として注目されていることが「口腔ケア」です。
100年ほど前に起きたスペイン風邪のパンデミック下での調査では、お口の健康とウイルス感染症の関連性が疑われ、調査が行われていました。その調査によると、歯周病に罹患している人、歯周病に罹患していない人、それぞれのスペイン風邪への罹患率に約2倍の差があったとされています。
当時はもちろん、なぜこのような違いが出たかはわかっていませんでしたが、現在では歯周病菌と細胞性免疫、ウイルス感染症との関係性が分かってきています。
お口の中を綺麗にして、体の防御力をあげていくことが大変重要ですね。
2020.07.21
受け口の治療
受け口のことを専門的には反対咬合と呼びます。反対咬合には①「下顎の位置的なずれによるもの」、②「歯の位置のずれによるもの」、③「下顎骨の過成長もしくは上顎の劣成長によるもの」のいずれかが原因です。
①の場合は、下顎を正しい位置に誘導するための装置を用いて、下顎を後方に動かしていきます。治療は言葉が分かり指示が通る年齢・月齢である3歳頃から行うことができます。
②の場合には、矯正装置を用いて歯を正しい位置に戻し、噛み合わせの改善を図ります。多くの場合は被蓋関係といい、歯の重なりに問題があるケースがほとんどなので、歯並び全体の治療を通じて改善を図ります。
③の場合は成長発育の段階によってアプローチが異なります。成長期をまだ迎えていない場合には、成長の少ない上顎骨の成長を補助するためのトレーニングを行い上下ともに顎骨の位置関係が正しくなるように誘導していきます。
反対に、成長期が過ぎている場合には、全体の改善をするためには外科的に位置の修正を行わなければなりません。
受け口は多くの場合、幼少期の習癖から来ることが多いため、早めの治療が推奨されます。
2020.07.20
上の前歯が開いている!
6才頃から歯がだんだん生えかわってきます。上の前歯が生えかわると、歯と歯の間に隙間ができるいわゆる「すきっぱ」という状態になることがあります。もともと上の前歯は少し横に拡がるように生えてくるため、生えた直後に隙間ができることがあります。
出来た隙間は、前から3番目の犬歯という歯が生えてくるときに、少しずつ横に力をかけながら生えてくるため、時間経過とともに隙間が閉じてくることがあります。
それでも開きが大きいと戻りが弱いときがあります。それは上唇小帯と呼ばれる上唇から伸びているヒダに引っ張られているためです。このヒダが伸びすぎていると前歯が閉じるのを邪魔することがあります。
そのため、生えかわった際に、この上唇小帯が伸びている場合にはその位置を修正するための処置が必要になることがあります。
処置は麻酔後レーザーを用いて行うため、30分ほどで終わり、処置後の出血もほとんどありません。
必ず必要な処置ではありませんが、歯並び予防のためには大切な処置になります。気になる方はご相談ください。
2020.07.18
歯と顎の成長発育
歯がある程度生えてくると、隙間が無かったり、反対に隙間が大きかったり、歯が内側に入り込んでいたり、歯並び大丈夫かな?っと心配になることがあると思います。
また、学校や園の検診時にかみ合わせにチェックが入り心配される方もいるかと思います。
歯は生後6か月ごろに下の前歯から生えはじめます。そして2歳半から3歳頃までに乳歯はすべて生えそろいかみ合わせが完成します。
この際に歯が並ぶ顎の成長発育が不十分だと歯並びが窮屈になってしまいます。小さなお子様の場合、鼻の通りが悪くなりやすく、そのためお口で呼吸をしていることもしばしばです。
お口がポカンと開いていることありませんか?
お口がポカンと開いていると、お口の周りの筋肉が正しく機能せずに、筋肉が付着している顎の骨に正しい力が伝わりません。そのためお口が開いている子、閉じている子で成長に差が出てきます。
何気ない癖ですが、お口、歯並びの成長には大きな影響を与えています。
もし、お口がポカンと開いているのを見つけたら、親子でお口が閉じるように取り組んでいくことも歯並び予防の第一歩になりますので実践してみてください(^▽^)/
2020.07.14
グラグラした乳歯、抜いたほうがいいの?
6才前後になると、一番奥から6才臼歯と呼ばれる歯が生えてきたり、舌の前歯がグラグラしてきて生えかわったりします。お口の中の第2次成長の始まりです。
通常、子どもの歯がグラグラしてくると大人の歯がその真下まできているので大人の歯が生えてくる場所はもうすでに決まっています。
そのため、グラグラした乳歯には歯並びに影響を与えるような力というのはありません。なので基本的には食事の際に噛むと痛いなどの症状があって支障がある場合には抜歯を行います。この場合、お子様自身の希望がなければ抜歯は必要ではなく自然に生えかわるのを待っても大丈夫です。
グラグラした乳歯で抜歯が必要な場合は、歯茎が炎症を起こし、化膿している場合です。レントゲンで検査後、歯の生えかわりが近い場合、化膿している範囲が広く保存が困難な場合には前後の歯やこれから生えてくる歯への影響を考えて抜歯が必要になることがあります。
つまり、病的な場合、矯正治療の都合でない限りは、自然な生えかわりを待っても大丈夫です。
歯の生え方含めて気になることがありましたら、ご相談ください。
2020.07.11
歯のクリーニングって何をするの?
お口のクリーニングと聞くと文字通りお口の中を綺麗にすることです。お口の中の状態にもよりますが、
- 歯の表面の着色を綺麗にすること
- 歯石を除去すること
- 歯の黄ばみを綺麗にすること
など、クリーニングといってもその方法は多岐にわたります。
また、クリーニングではありませんが、歯を綺麗にするという意味では、変色したかぶせ物を綺麗にすることも当てはまるのではないでしょうか。
上記のうち歯石とりは保険診療上、歯周病治療にあたり歯周病の進行状態・歯石の付着状態によって治療の回数と期間が変わってきます。
歯石除去は大きく分けて、
- 歯茎より上の見えるところの歯石除去
- 歯茎の下に隠れている歯石除去
- 外科適応の歯石除去
の3つに分類されます。
歯石除去は、軽度で2回かかり約1週間程度、中等度で約9回かかり期間は1か月半、重度では約半年程かかることもあります。
歯の着色も歯石付着の足場になることがあるため、歯周病予防の観点から着色を落とすだけでなく、歯石の付着を抑えることが重要になります。
予防歯科
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