予防歯科

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    2020.07.21

    受け口の治療

    受け口のことを専門的には反対咬合と呼びます。反対咬合には①「下顎の位置的なずれによるもの」、②「歯の位置のずれによるもの」、③「下顎骨の過成長もしくは上顎の劣成長によるもの」のいずれかが原因です。

     

    ①の場合は、下顎を正しい位置に誘導するための装置を用いて、下顎を後方に動かしていきます。治療は言葉が分かり指示が通る年齢・月齢である3歳頃から行うことができます。

     

    ②の場合には、矯正装置を用いて歯を正しい位置に戻し、噛み合わせの改善を図ります。多くの場合は被蓋関係といい、歯の重なりに問題があるケースがほとんどなので、歯並び全体の治療を通じて改善を図ります。

     

    ③の場合は成長発育の段階によってアプローチが異なります。成長期をまだ迎えていない場合には、成長の少ない上顎骨の成長を補助するためのトレーニングを行い上下ともに顎骨の位置関係が正しくなるように誘導していきます。

    反対に、成長期が過ぎている場合には、全体の改善をするためには外科的に位置の修正を行わなければなりません。

     

    受け口は多くの場合、幼少期の習癖から来ることが多いため、早めの治療が推奨されます。

     

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    2020.07.20

    上の前歯が開いている!

    6才頃から歯がだんだん生えかわってきます。上の前歯が生えかわると、歯と歯の間に隙間ができるいわゆる「すきっぱ」という状態になることがあります。もともと上の前歯は少し横に拡がるように生えてくるため、生えた直後に隙間ができることがあります。

     

    出来た隙間は、前から3番目の犬歯という歯が生えてくるときに、少しずつ横に力をかけながら生えてくるため、時間経過とともに隙間が閉じてくることがあります。

     

    それでも開きが大きいと戻りが弱いときがあります。それは上唇小帯と呼ばれる上唇から伸びているヒダに引っ張られているためです。このヒダが伸びすぎていると前歯が閉じるのを邪魔することがあります。

     

    そのため、生えかわった際に、この上唇小帯が伸びている場合にはその位置を修正するための処置が必要になることがあります。

     

    処置は麻酔後レーザーを用いて行うため、30分ほどで終わり、処置後の出血もほとんどありません。

     

    必ず必要な処置ではありませんが、歯並び予防のためには大切な処置になります。気になる方はご相談ください。

     

     

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    2020.07.18

    歯と顎の成長発育

    歯がある程度生えてくると、隙間が無かったり、反対に隙間が大きかったり、歯が内側に入り込んでいたり、歯並び大丈夫かな?っと心配になることがあると思います。

     

    また、学校や園の検診時にかみ合わせにチェックが入り心配される方もいるかと思います。

     

    歯は生後6か月ごろに下の前歯から生えはじめます。そして2歳半から3歳頃までに乳歯はすべて生えそろいかみ合わせが完成します。

     

    この際に歯が並ぶ顎の成長発育が不十分だと歯並びが窮屈になってしまいます。小さなお子様の場合、鼻の通りが悪くなりやすく、そのためお口で呼吸をしていることもしばしばです。

     

    お口がポカンと開いていることありませんか?

     

    お口がポカンと開いていると、お口の周りの筋肉が正しく機能せずに、筋肉が付着している顎の骨に正しい力が伝わりません。そのためお口が開いている子、閉じている子で成長に差が出てきます。

     

    何気ない癖ですが、お口、歯並びの成長には大きな影響を与えています。

     

    もし、お口がポカンと開いているのを見つけたら、親子でお口が閉じるように取り組んでいくことも歯並び予防の第一歩になりますので実践してみてください(^▽^)/

     

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    2020.07.14

    グラグラした乳歯、抜いたほうがいいの?

    6才前後になると、一番奥から6才臼歯と呼ばれる歯が生えてきたり、舌の前歯がグラグラしてきて生えかわったりします。お口の中の第2次成長の始まりです。

     

    通常、子どもの歯がグラグラしてくると大人の歯がその真下まできているので大人の歯が生えてくる場所はもうすでに決まっています。

     

    そのため、グラグラした乳歯には歯並びに影響を与えるような力というのはありません。なので基本的には食事の際に噛むと痛いなどの症状があって支障がある場合には抜歯を行います。この場合、お子様自身の希望がなければ抜歯は必要ではなく自然に生えかわるのを待っても大丈夫です。

     

    グラグラした乳歯で抜歯が必要な場合は、歯茎が炎症を起こし、化膿している場合です。レントゲンで検査後、歯の生えかわりが近い場合、化膿している範囲が広く保存が困難な場合には前後の歯やこれから生えてくる歯への影響を考えて抜歯が必要になることがあります。

     

    つまり、病的な場合、矯正治療の都合でない限りは、自然な生えかわりを待っても大丈夫です。

     

    歯の生え方含めて気になることがありましたら、ご相談ください。

     

     

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    2020.07.11

    歯のクリーニングって何をするの?

    お口のクリーニングと聞くと文字通りお口の中を綺麗にすることです。お口の中の状態にもよりますが、

    • 歯の表面の着色を綺麗にすること
    • 歯石を除去すること
    • 歯の黄ばみを綺麗にすること

    など、クリーニングといってもその方法は多岐にわたります。

     

    また、クリーニングではありませんが、歯を綺麗にするという意味では、変色したかぶせ物を綺麗にすることも当てはまるのではないでしょうか。

     

    上記のうち歯石とりは保険診療上、歯周病治療にあたり歯周病の進行状態・歯石の付着状態によって治療の回数と期間が変わってきます。

     

    歯石除去は大きく分けて、

    • 歯茎より上の見えるところの歯石除去
    • 歯茎の下に隠れている歯石除去
    • 外科適応の歯石除去

    の3つに分類されます。

    歯石除去は、軽度で2回かかり約1週間程度、中等度で約9回かかり期間は1か月半、重度では約半年程かかることもあります。

     

    歯の着色も歯石付着の足場になることがあるため、歯周病予防の観点から着色を落とすだけでなく、歯石の付着を抑えることが重要になります。

     

     

     

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    2020.07.09

    定期健診の間隔

    むし歯予防、歯周病予防には定期的な検診・クリーニングが必要になります。個々人で歯並びやむし歯のなりやすさは異なります。

    なので、定期健診の内容も期間も本来は個人で異なって当然です。

    むし歯になりやすい人、歯周病が進行している人はもちろん、これらをしっかり予防したい方は最初月に1回程度で口腔ケアを行い、安定してきたら少しずつ期間をあけていくようにすることをおすすめします。

     

    小さなお子様の場合は、まだ自分自身でしっかりとケアをしていくことが難しいこと、むし歯の治療をした個所はそうでない所に比較してむし歯になりやすいことを踏まえると、しっかりとケアができるようになるまでは間隔を詰めて管理していくことが必要です。

     

    とくに4月、5月は外出することが少なかった方が多かったみたいで、家庭での間食習慣等が不規則になっている方を多く見かけました。

     

    一度むし歯になりかけたりした場合には最初の予防行動が非常に大事になります。

     

    最後の定期健診から期間が開いている方は早めの受診をおすすめします。

     

     

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    2020.07.06

    乳歯の大事な役割

    乳歯がむし歯でも生えかわるからそのままでも・・・ではいけません。

    乳歯は大人の歯(永久歯)に生えかわりますが、乳歯には乳歯にしかない大切な役割があります。

     

    乳歯はおよそ生後6か月ごろから生え始め、3歳までに子どもの歯並びは完成します。この乳歯に求められる大きな役割の一つは、永久歯同様「噛む」こと。つまり食事をとるということです。

     

    この時期のかみ合わせは非常に重要で、食事等を介し顔面の筋肉を正しく機能させることで顎顔面領域の正しい成長発育へと導きます。

     

    顎顔面領域の成長発育が不十分だと、のちに生えてくる永久歯の歯並びにも影響を与えます。

     

    また乳歯の生えている位置も非常に重要で、生えかわってくる永久歯の道しるべの役割を持っており、歯並びが窮屈だったりすると後から生えかわってくる永久歯の歯並びが乱れやすくなります。

     

    また早期に乳歯を失ってしまうと、永久歯が生えてくるときにどの方向に進めばいいのか分からなくなってしまいます。

     

    つまり乳歯をしっかり管理することで、健康な永久歯の歯並び・かみ合わせの獲得につながるのです。

     

    一生のうちで乳歯のある期間は短いですが、非常に重要な役割があるため日ごろのケアが大切ですね。

     

     

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    2020.07.01

    歯科材料の強度

    むし歯治療などで用いられる歯科材料には使える歯、部位などが決められています。各種材料で性質が異なります。

     

    むし歯治療などでよく用いられる白い材料は、コンポジットレジン、通称CRと呼ばれています。色が白いので治療後目立ちにくいのが特徴です。材料の強度の点ではうすくなると割れやすい、時間経過とともに削れてくるという特徴があります。また時間経過とともに変色する可能性があります。

     

    型採りが必要な場合によく用いられるのが、金属材料やセラミック材料です。

     

    金属材料の特徴は強度で優れるという点です。なので余程のことがない限り破損することはありません。但し、硬さの点では歯に劣るため、時間経過とともに少しずつ削れてきたり、金属が伸びてきたりします。

     

    セラミック材料は用いられるもので特徴が大きく異なります。

     

    近年保険診療でも認められるようになったハイブリッドセラミックは、レジンと呼ばれる合成樹脂とセラミックと合成いわゆるハイブリッドです。金属を使用していないため、金属アレルギーの方にはお勧めの材料です。ただ、純粋なセラミック材料に比較すると、強度、変色といった点では劣るのが欠点です。

     

    最近よく使用されているのがジルコニアと呼ばれる材料です。これは人工ダイヤとも呼ばれ、歯科材料の中では一番固いものになります。変色も少なくとても安定性の高い材料です。

     

    せっかく入れた歯。壊れないに越したことはありませんが強い材料だけが一番優れているのでしょうか?

     

    歯科で用いられる材料は、どの材料も硬さや曲げなどの強度の試験を経て認められたものだけが使用されています。

     

    かぶせ物が壊れるということは、予測以上の力がかかっているということになります。一つは、使用部位の適正、もう一つは噛み癖など。

     

    もし歯ぎしりや食いしばりなどの噛み癖があって、かぶせ物が壊れなかったら、場合によっては歯自体が折れてしまったりということにつながります。つまりかぶせ物が安全装置として働いているとも言えます。

     

    それぞれの特徴をみてかぶせ物を決めることが非常に重要ですね。分からないことがありましたらご相談ください。