予防歯科

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    2020.08.22

    鼻呼吸から始める歯並び予防

    正しい鼻呼吸

    お子様のお口が「ポカン」とあいていることはありませんか?お口で呼吸をしていると適度な口唇の緊張が失われてしまうこと、鼻腔が拡がらず上顎に適度な力がかからないなどの弊害が出てきます。

    そうなると、歯並びや顎の成長に様々な影響を与えてしまいます。

    具体的には、顎の成長量が不足して、歯並びが狭くなり窮屈になってしまうことです。

    鼻づまりがある場合には、そこから改善することで将来の歯並び予防につながります。

    言葉が分かるようになる3才頃からは、お子様のお口「ポカン」を見つけたら親子で改善に向けてアプローチすることが大切ですね。

     

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    2020.08.18

    むし歯治療は治療前も治療後も大事!

    むし歯治療が終わって一安心。実際に虫歯治療を行うことによりそれ以上のむし歯の進行、歯の崩壊を抑えられます。

    しかし、むし歯治療した部分は、詰め物と歯の部分に境目ができるため、より一層のケアが重要です。

    なぜなら、その境目の部分からまたむし歯が再発する可能性があるためです。

    治療後はその部分が適切にケアできているか?お口の中できちんと機能しているか?というのをチェックしなければなりません。

    治療した箇所が再治療にならないよう、治療直後の状態を長く維持・管理できるようにしていくこともメンテナンスの大切な役割です。

    特に小さなお子様の場合には、まだ自分で管理していくことが困難で、変化に気づきにくかったり、伝えにくかったり、ということがあるためメンテナンスの果たす役割というのは大きなものがあります。

    きちんとメンテナンスに通って、80歳になっても20本の歯を残せるように一緒に頑張りましょう!!(8020運動)

    8020運動

     

     

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    2020.08.17

    大臼歯のむし歯に注意!

    大臼歯

    6才頃に生えてくる第一大臼歯、12才頃に生えてくる第二大臼歯。子どもの歯が抜けて生えてくるわけではないので生え始めに気付きにくいという特徴があります。

    生えてきたばかりの歯は、

    • 歯の結晶構造が未成熟であること
    • 生えはじめに気付きにくい
    • 歯ブラシが当たりにくい
    • 唾液が届きにくい

    という特徴から、とてもむし歯のリスクが高い歯になります。

    第二大臼歯が生える時期は、12~14才頃で親の仕上げ磨きから離れていること、思春期を迎えることからややお口の中についての関心が薄れる時期にもなります。

    この生えてくるときのサインを見逃さないことが非常に重要で、普段からお口の中の変化をみていくことと、適切な予防処置を行うことでむし歯は予防できます。

    お口の中の変化についてよく知っておくことも予防の第一歩です!

     

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    2020.08.12

    急な歯の痛みにご注意を!

    ふとした時に、急に歯が痛み出したことはありませんか?もし今までも歯が時々痛くなったり、痛くなくなったり繰り返していませんか?

    歯も歯茎も悪くなった直後には痛みが出ますが、時間が経つと徐々に痛みが引いてくることがあります。

    お口の中における痛みは主に、「炎症」によるものです。炎症は活動が活発で痛みを伴う「急性期」と活動が鈍く症状が落ち着いている「慢性期」に分けられます。

    症状にもよりますが、「急性期」の場合、鎮痛剤や麻酔が効きにくいことがあります。

    急な痛みが出る前に、日ごろから検診をすることと、何かおかしいな?と感じたら早めに受診することをおすすめします。

     

     

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    2020.08.11

    「量」より「食べ方」が大事

    甘い物を控えているのに、むし歯になってしまう。それは、甘い物の「量」ではなく「食べ方」に問題がある可能性があります。

    飲食後、お口の中では、むし歯菌により作り出される「酸」によって歯の表面が溶けだし、その後、時間をかけて唾液が歯を元に戻そうと働きます。

    この時、歯を溶かす状態が長引くと歯を元に戻そうとする力が追い付かずむし歯になってしまいます。

    この際に問題となるのが、甘い物の「量」ではなく、食べる「頻度や時間」が問題となります。

    常に甘いものがお口の中にあると、唾液が歯を元に戻そうとする時間が取れません。

    常にお口中に飴が入っていたり、ジュースを飲み続けるとむし歯のリスクが高くなるのはそのためです。

    スポーツドリンクなども砂糖が入っているので注意が必要です。

     

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    2020.08.08

    初期むし歯の再石灰化

    ステファンカーブ

    お口の中は常に唾液で満たされています。この唾液に様々な働きがあることをご存じでしたか?

    唾液の中には、食後に酸性になったお口の中を中性に戻す成分、お口の保湿・潤滑成分、歯を強くする(溶けた部分を元に戻す)成分、食べ物の消化成分、抗菌成分など様々な成分が存在します。

    歯は常に外から刺激をうけ、ダメージを負っていますがそれを唾液の中のリンやカルシウムが補修することで歯は健康状態を保っています。ダラダラ食いなど食習慣の乱れがあると、この修復機能が追い付かずむし歯になってしまいます。

    また、お口がポカンと開いている場合もお口の中が乾燥してしまい唾液が少なくなってしまいます。そうすると歯の修復機能が働かずにむし歯になりやすくなってしまいます。

    お口の中で重要な機能を果たしている唾液。実はこんなすごい機能があったんですね!

     

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    2020.08.07

    どうやってむし歯はできるの?

    お口の中には、たくさんの細菌がいます。口腔内常在菌といって常にお口の中にいる菌です。むし歯菌や歯周病菌もその一つです。

    ブラッシング等の口腔ケア習慣でこれらの菌を減らしたり、活性化を抑えたりすることはできますが、完全に0にすることはできません。なので、常日頃からブラッシングや定期的なケアが必要になってくるのです。

    むし歯の発生には、ブラッシング以外にも、「食事」や「時間」といった因子が関係しています。

    細菌は食べ物の中の「糖」を好み、糖を取り込んだ後、歯を溶かす「酸」を産生します。この「酸」がお口の中で増えるとお口の中が酸性状態となり歯が溶けやすい環境になってしまいます。これが「脱灰」、むし歯の始まりです。

    そして、「時間」の因子とは、時間を決めずにダラダラ食いをしてしまうとお口の中が常に酸性状態になってしまいます。お口の中の唾液にはこの酸性状態を中性化する働きがありますが、お口の中を中性化するまで時間がかかってしまいます。

    食べた後はお口の中が中性化するための時間が必要となります。

    現在、新型コロナウイルス感染症により、外出を控えられている中、どうしても食事や間食のバランスが崩れてしまい、むし歯ができてしまったお子様が多いようです。

    ハミガキと一緒に正しい食事習慣を身に付けることがセルフケアの第一歩です!

     

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    2020.08.03

    ウイルスからの防御 「うがい」の効用

    現在、世界でパンデミックを起こしている「新型コロナウイルス」。この恐ろしいウイルスに対する治療薬、ワクチンが見つかるまでの間、私たちにできることは徹底した防御です。

    では、この未知のウイルスについて、脅威ではありますがインフルエンザウイルスと似たウイルス特有の構造を持つということは、ウイルスから身を守るうえで参考になることは多くあります。

    ウイルスはみな、単独では生きていくことができず、生きた細胞に入り込まないと生きていけず、また、仲間を増やすこともできません。

    体内に侵入したウイルスは喉の粘膜にひっついて、その粘膜の細胞の中に侵入し乗っ取りを開始します。

    しかし、粘膜の細胞もウイルスが付いたらすぐに乗っ取られるわけではありません。細胞表面の粘液が邪魔をするからです。

    このタイミングでガラガラうがいをすることでウイルスの侵入を防ぎ、追い出すことができます。これが家に帰ったらうがいをすぐに行う理由です。

    しかし、この粘液による防御作用が弱くなることがあります。それは、歯周病です。

    普段からの口腔ケアが大切なのは、お口の中だけでなく全身の健康に寄与しているからです。

    うがい ウイルス コロナ 細胞 歯周病

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    2020.08.01

    ウイルス感染症と歯周病・口腔ケアとの関係

    インフルエンザなどのウイルス感染症から身を守る有効な手段として「マスク」「手洗い」「うがい」はよく知られています。

    現在、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために取られているのが「3密」の回避です。ところで、これらに加えてもう一つ、ウイルスに対する防御力をあげる方法として注目されていることが「口腔ケア」です。

    100年ほど前に起きたスペイン風邪のパンデミック下での調査では、お口の健康とウイルス感染症の関連性が疑われ、調査が行われていました。その調査によると、歯周病に罹患している人、歯周病に罹患していない人、それぞれのスペイン風邪への罹患率に約2倍の差があったとされています。

    当時はもちろん、なぜこのような違いが出たかはわかっていませんでしたが、現在では歯周病菌と細胞性免疫、ウイルス感染症との関係性が分かってきています。

    お口の中を綺麗にして、体の防御力をあげていくことが大変重要ですね。