歯茎が下がる一番の原因は、歯周病の進行による「歯槽骨の破壊」です。

歯は土台となる顎の骨に埋まるように生えています。

歯周病が進行すると少しずつ顎の骨が破壊されて、出血、歯肉の腫れ、赤みなどの症状がでます。

歯茎の炎症は歯周病菌が体内に侵入するのを防ごうとする体の反応で、

病原菌を撃退するために、白血球などが毛細血管を通じて歯周病菌のいる歯茎に集まります。

すると血管が充血して太くなるので、歯茎が腫れ、赤く見えるようになります。

治療では、歯周病の度合いによって必要に応じて行っていきます。

歯石取り後、約1週間~2週間ほどで歯茎の腫れや出血は落ち着いていきます。

しかし歯周病の進行により下がっていった歯槽骨は簡単には戻らないので、

歯周病になる前の状態に比べると、部分的に歯が伸びて見えたり、歯茎が下がったように感じるのです。

そのように見えたとしても歯茎の状態は改善しているので、心配する必要はありません。