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2020.07.14
グラグラした乳歯、抜いたほうがいいの?
6才前後になると、一番奥から6才臼歯と呼ばれる歯が生えてきたり、舌の前歯がグラグラしてきて生えかわったりします。お口の中の第2次成長の始まりです。
通常、子どもの歯がグラグラしてくると大人の歯がその真下まできているので大人の歯が生えてくる場所はもうすでに決まっています。
そのため、グラグラした乳歯には歯並びに影響を与えるような力というのはありません。なので基本的には食事の際に噛むと痛いなどの症状があって支障がある場合には抜歯を行います。この場合、お子様自身の希望がなければ抜歯は必要ではなく自然に生えかわるのを待っても大丈夫です。
グラグラした乳歯で抜歯が必要な場合は、歯茎が炎症を起こし、化膿している場合です。レントゲンで検査後、歯の生えかわりが近い場合、化膿している範囲が広く保存が困難な場合には前後の歯やこれから生えてくる歯への影響を考えて抜歯が必要になることがあります。
つまり、病的な場合、矯正治療の都合でない限りは、自然な生えかわりを待っても大丈夫です。
歯の生え方含めて気になることがありましたら、ご相談ください。
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2020.07.06
乳歯の大事な役割
乳歯がむし歯でも生えかわるからそのままでも・・・ではいけません。
乳歯は大人の歯(永久歯)に生えかわりますが、乳歯には乳歯にしかない大切な役割があります。
乳歯はおよそ生後6か月ごろから生え始め、3歳までに子どもの歯並びは完成します。この乳歯に求められる大きな役割の一つは、永久歯同様「噛む」こと。つまり食事をとるということです。
この時期のかみ合わせは非常に重要で、食事等を介し顔面の筋肉を正しく機能させることで顎顔面領域の正しい成長発育へと導きます。
顎顔面領域の成長発育が不十分だと、のちに生えてくる永久歯の歯並びにも影響を与えます。
また乳歯の生えている位置も非常に重要で、生えかわってくる永久歯の道しるべの役割を持っており、歯並びが窮屈だったりすると後から生えかわってくる永久歯の歯並びが乱れやすくなります。
また早期に乳歯を失ってしまうと、永久歯が生えてくるときにどの方向に進めばいいのか分からなくなってしまいます。
つまり乳歯をしっかり管理することで、健康な永久歯の歯並び・かみ合わせの獲得につながるのです。
一生のうちで乳歯のある期間は短いですが、非常に重要な役割があるため日ごろのケアが大切ですね。
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2020.05.11
矯正治療前の習癖改善
歯並びの乱れる原因として、お口の周りの様々な習癖が関与していることが分かっています。
顎顔面の筋肉が正しく機能することで、顎顔面の筋肉は正しく成長・発達をすることができます。
とくに影響が大きのが「お口がポカン」とあいていること。原因は鼻呼吸が困難で口呼吸をしているためです。
鼻炎や鼻づまりの症状によっては耳鼻咽喉科での改善が必要になります。鼻の機能に大きな問題がなければ、口呼吸から鼻呼吸へのトレーニングを行うことで様々な改善が図れます。
改善されることの一例として、
- 正しい顎の成長発育を獲得できる
- それによって、歯並びが改善されることがある
- 矯正治療が必要になった場合、治療がスムーズになる
- 鼻呼吸による全身の免疫機能の向上
などがあげられます。
治療は口呼吸改善用のマウスピースを用いて行います。使用上注意事項はありますが、幼児期の比較的弱年齢者でも使用が可能です。
ご不明な点がありましたらご相談ください。
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2020.02.14
歯並びのためのお口のトレーニング④
舌の位置が悪いと歯並びにいろいろ影響するかもしれません。では舌の位置を正しい位置にするにはどのようにすればよいのでしょう?
それは、舌をはじめとしたお口の周りの筋肉のバランスを改善するトレーニングが有効です。
普段はしないお口の動き方をするので、最初は大変かもしれませんが毎日継続することで効果が出てきます。
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2020.02.13
歯並びのためのお口のトレーニング③
舌には収まるべきポジションがあります。歯に加わる力のバランス、ひいては歯並びを乱す原因となりやすいのが舌です。
リラックス時に舌が上あごの天井についているのが理想です。対して舌が下に下がって前歯にもたれかかっていたり、歯を押す癖があると常に歯にジワリと力がかかります。これが歯並びに悪影響を与えます。
舌が歯にもたれかかって力をかけている場合、舌に押されて歯が前に出てきます。上の歯が前に出れば出っ歯に、舌の歯が前に出れば受け口になります。
さらに舌の力が顎の成長まで影響すると、奥歯を噛み合わせていても前歯が開いてしまう開口になりやすくなります。
原因には、舌を持ち上げる筋肉が弱かったり、舌を歯にあてる癖がついていることが考えられます。
こうした舌の癖は矯正治療の妨げにもなり、治療が終わって装置を外した後に後戻りを起こす原因になります。
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2020.02.12
歯並びのためのお口のトレーニング②
お子様について、以前はそれほどでもなかったのに最近前歯が出てきたような気がして・・・
このようなことはありませんか?
それはもしかしたら舌や唇に癖があって、歯に余計な力がかかっている可能性があります。
舌の動きに独特な癖があったり、お口がポカンと開いていることはありませんか?
歯の位置や傾きは舌と唇の力のバランスに強く影響されます。
舌や唇の癖があると歯を並べる力のバランスが崩れるだけでなく、顎やお口全体の発育にも影響を与えます。
そのような癖を改善し、健康な歯並びと顔貌を手に入れるのに効果を発揮するのが「お口のトレーニング」です。
次回は舌についてのお話です。
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2020.02.08
歯並びのためのお口のトレーニング①
歯並びは、実は歯のみで決まるのではなく、周りにある舌や唇の力に影響されます。
例えば、歯の生えかわり時期のお子様の場合、舌の位置が悪くていつも歯に圧がかかっていると、歯は前へ前へと押し出されていきます。
また大人でも、矯正治療を始めたときに下からの圧が強いままだと矯正治療がスムーズに進まなかったり後戻りしてしまいます。
舌の位置を治し舌や唇からの力のバランスを改善するにはお口のトレーニングが必要です。数回にわたりこのトレーニングについてご説明していきます。
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2020.02.07
先欠
もともと歯が少ない場合のことを先欠といいます。先欠が多くみられるのは永久歯では前から2番目の歯である側切歯、5番目の第二小臼歯、親知らずである第三大臼歯です。
これらは遠心退化論と呼ばれる法則で、前歯、小臼歯、大臼歯で分類した場合後方の歯が退化して欠損していることが多いというものです。
歯が少ない場合には、後ろの歯がそのスペースを利用して隙間を埋めてきれいに歯が並べば問題はありませんが、スペースが残るようなことがあればその場所をどうするかを考えなくてはなりません。
例えば成人してインプラントを入れるなどの対応です。
小児期には成人してからの歯並びの予測が可能になるので、将来に向けてどう向き合えばいいのか計画を立てておくことは非常に重要なことになります。
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2020.01.23
マイオバレースの講習会に参加しました
こんにちは、副院長の助廣紗智です。
今日、博多で開催されたマイオブレース治療の講習会に参加してきました!
マイオブレース治療とは、成長期のお子様向けの矯正治療です。口呼吸や舌癖など歯並びが悪くなった原因にアプローチし、悪習癖を改善しながらマウスピースを併用して歯並びを整えていく治療法です。
写真は、口輪筋や舌筋を鍛えるためのトレーニング装置です。お口ポカンがなかなか治らなくてお悩みの方は、マイオブレース治療と併用してのご使用をオススメします!
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2020.01.07
マイオブレース矯正の特徴
矯正治療と聞くとワイヤーを用いたブラケット矯正をイメージされる方が多いかと思います。
最近では、このブラケット矯正以外にマウスピースを用いた矯正も主流になってきています。
今回はこのマウスピースを用いた矯正の特徴についてすこし詳しく説明をしていきます。
まず、矯正治療の原理をお話しする前に、なぜ歯並びが乱れてしまうのかについてお話をします。歯の大きさは個人差があってもそれほど大きい・小さいの差はないので、歯が大きすぎるからガタガタするということはほとんどありません。それに対して、歯が並ぶ顎の骨は、成長発育の状況により大きさに個人差が出てきます。
そのため歯並びがガタガタする原因は顎の成長発育に起因しているといえます。
そこで、小児期の矯正治療において大事になってくるのが、顎を正しく成長させながら歯を綺麗に整えることです。
ではなぜ顎の成長発育には個人差があるのでしょう?それは、正しい顎の成長には正常な筋の働きが不可欠になります。そこには日常の習癖が大きくかかわっています。
マイオブレース矯正では、この顎の成長を阻害する習癖を改善させるためのプログラムが組まれています。プログラムが進んで習癖が改善されると、顎は正しく成長し、ガタガタしている部分がきれいにほどけてきます。
基本的には、矯正治療が終了した際には、顔の筋肉が正しい働きをするため歯並びが後戻りすることはほとんどありません。
ご不明な点がありましたらご相談ください。
小児矯正
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