むし歯の進行抑制剤は塗って終わり!ではありません
むし歯の進行抑制剤は「銀」と「フッ素」の強い力により、むし歯の進行を抑制することを前回お話ししました。
ではそんなむし歯の進行抑制剤は塗って終わりでいいのでしょうか?
むし歯は食習慣や歯みがき習慣、フッ素の使用状況など多数の要因の影響を受けます。ですので、むし歯の進行用製剤を使用した後は予防の仕方を改善しなければなりません。そうでなければ、また塗った場所のむし歯が再発してしまったり、新たなむし歯ができてしまいます。
このむし歯の進行抑制剤の一つの特徴として、塗った個所が黒くなるというのがあります。
この黒くなるという特徴はマイナスばかりではなく、むし歯の個所を分かりやすくする、磨き残しが見えやすくなるといったメリットあります。
黒く変色した部分は、時間が経ってくると銀の作用により黒く光ってきます。これはむし歯の進行抑制剤が効果を発揮したことによるものです。
進行抑制剤が効いている間に、しっかりとした口腔ケア習慣を身に付け、上手にできる年齢に達したときにむし歯の治療ができるように準備をすることが理想的です。