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2020.08.07
どうやってむし歯はできるの?
お口の中には、たくさんの細菌がいます。口腔内常在菌といって常にお口の中にいる菌です。むし歯菌や歯周病菌もその一つです。
ブラッシング等の口腔ケア習慣でこれらの菌を減らしたり、活性化を抑えたりすることはできますが、完全に0にすることはできません。なので、常日頃からブラッシングや定期的なケアが必要になってくるのです。
むし歯の発生には、ブラッシング以外にも、「食事」や「時間」といった因子が関係しています。
細菌は食べ物の中の「糖」を好み、糖を取り込んだ後、歯を溶かす「酸」を産生します。この「酸」がお口の中で増えるとお口の中が酸性状態となり歯が溶けやすい環境になってしまいます。これが「脱灰」、むし歯の始まりです。
そして、「時間」の因子とは、時間を決めずにダラダラ食いをしてしまうとお口の中が常に酸性状態になってしまいます。お口の中の唾液にはこの酸性状態を中性化する働きがありますが、お口の中を中性化するまで時間がかかってしまいます。
食べた後はお口の中が中性化するための時間が必要となります。
現在、新型コロナウイルス感染症により、外出を控えられている中、どうしても食事や間食のバランスが崩れてしまい、むし歯ができてしまったお子様が多いようです。
ハミガキと一緒に正しい食事習慣を身に付けることがセルフケアの第一歩です!
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2020.08.03
ウイルスからの防御 「うがい」の効用
現在、世界でパンデミックを起こしている「新型コロナウイルス」。この恐ろしいウイルスに対する治療薬、ワクチンが見つかるまでの間、私たちにできることは徹底した防御です。
では、この未知のウイルスについて、脅威ではありますがインフルエンザウイルスと似たウイルス特有の構造を持つということは、ウイルスから身を守るうえで参考になることは多くあります。
ウイルスはみな、単独では生きていくことができず、生きた細胞に入り込まないと生きていけず、また、仲間を増やすこともできません。
体内に侵入したウイルスは喉の粘膜にひっついて、その粘膜の細胞の中に侵入し乗っ取りを開始します。
しかし、粘膜の細胞もウイルスが付いたらすぐに乗っ取られるわけではありません。細胞表面の粘液が邪魔をするからです。
このタイミングでガラガラうがいをすることでウイルスの侵入を防ぎ、追い出すことができます。これが家に帰ったらうがいをすぐに行う理由です。
しかし、この粘液による防御作用が弱くなることがあります。それは、歯周病です。
普段からの口腔ケアが大切なのは、お口の中だけでなく全身の健康に寄与しているからです。
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2020.08.01
ウイルス感染症と歯周病・口腔ケアとの関係
インフルエンザなどのウイルス感染症から身を守る有効な手段として「マスク」「手洗い」「うがい」はよく知られています。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために取られているのが「3密」の回避です。ところで、これらに加えてもう一つ、ウイルスに対する防御力をあげる方法として注目されていることが「口腔ケア」です。
100年ほど前に起きたスペイン風邪のパンデミック下での調査では、お口の健康とウイルス感染症の関連性が疑われ、調査が行われていました。その調査によると、歯周病に罹患している人、歯周病に罹患していない人、それぞれのスペイン風邪への罹患率に約2倍の差があったとされています。
当時はもちろん、なぜこのような違いが出たかはわかっていませんでしたが、現在では歯周病菌と細胞性免疫、ウイルス感染症との関係性が分かってきています。
お口の中を綺麗にして、体の防御力をあげていくことが大変重要ですね。
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2020.07.27
歯医者での感染予防対策 口腔外バキュームとエアロゾル
「エアロゾル」という言葉を聞いたことがありますか。
新型コロナウイルスの感染が日本で話題になった頃から、
感染経路の1つの可能性として「エアロゾル感染」という言葉がニュースなどでもよく使われるようになりましたね。エアロゾルとは、歯科医療現場でいうと、唾液・血液・分泌物・切削片・歯磨剤・回転器具の冷却水などを含む霧状の汚染水のことです。
会話やくしゃみなどで飛ぶ唾液やしぶきは「飛沫」といいますが、これよりも粒子が小さいものを指します。
飛沫は水分の重みで落下しますが、エアロゾルは軽いのでしばらく空気中を漂うという特徴があります。
新型コロナウイルス感染を防ぐために歯科で注意が必要なのが、このエアロゾルを介した感染です。歯科治療にハイスピードタービンなどを使うと、飛沫やエアロゾルは半径2mほどの範囲に飛び散ります。
そうすると、エアロゾルに含まれる病原体も空気中に浮遊し、結果として診療室全体が汚染されることになります。
それが診療室にいる人たちの皮膚・粘膜・呼吸器官・傷口などから体内に侵入すると、感染が発生してしまうというわけです。歯科の診療室では、空気のコントロールがとても重要になります。
換気をよくすることはもちろん、診療中にこのエアロゾルを飛散させないようにすることが大事です。そこで効果的なのが、「口腔外バキューム」。
治療中に吸引口を患者様の口元に近づけ、エアロゾルを効率よく吸い取る機器です。これにより、患者様を含めた診療室にいる人たちがエアロゾルを体内に取り込んでしまうことを防ぐことができます。
また、エアロゾルが飛散することを防いでくれるので、汚染範囲を縮小でき、診療室の空気を清潔に保つことができるのです。口腔外バキュームは診療している周囲だけでなく、診療室内の「換気」の役割・機能を備えているため、診療室全体の空気のクリーン化にも一役買っています。
少しでも皆様が安心して受診できるようこれからも努めてまいります。
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2020.07.22
麻酔後の炎症
むし歯の治療を含め歯科治療では、「浸潤麻酔」と呼ばれる歯科麻酔を使用します。歯科麻酔で使用する注射針は30~33Gというサイズの細い物を使用します。
予防接種や採血の経験がある方は、記憶にあるかと思いますが、程度はそれぞれですが注射針を刺入した部位が一時的に赤くなったり、少し腫れたりすることがあります。
歯科麻酔でも同じです。注射針を刺入した部位は一時的に組織が炎症を起こすため、歯ブラシの際に違和感があったり、炎症が強く出た場合には口内炎のように白くなったりすることがあります。
歯科麻酔では広範囲に麻酔を効かせるために、1か所だけでなく数か所に分けて麻酔をすることがあります。そのためやや広範囲に炎症による違和感が出ることもあります。
ただし、麻酔後の炎症も予防接種等の発赤と同様に、2~3日から1週間程度で症状は落ち着いてきます。
歯周病の進行状態、タバコなどの炎症を増幅させる因子がある場合には、やや症状が強く出たり、長引くこともあります。
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2020.07.21
受け口の治療
受け口のことを専門的には反対咬合と呼びます。反対咬合には①「下顎の位置的なずれによるもの」、②「歯の位置のずれによるもの」、③「下顎骨の過成長もしくは上顎の劣成長によるもの」のいずれかが原因です。
①の場合は、下顎を正しい位置に誘導するための装置を用いて、下顎を後方に動かしていきます。治療は言葉が分かり指示が通る年齢・月齢である3歳頃から行うことができます。
②の場合には、矯正装置を用いて歯を正しい位置に戻し、噛み合わせの改善を図ります。多くの場合は被蓋関係といい、歯の重なりに問題があるケースがほとんどなので、歯並び全体の治療を通じて改善を図ります。
③の場合は成長発育の段階によってアプローチが異なります。成長期をまだ迎えていない場合には、成長の少ない上顎骨の成長を補助するためのトレーニングを行い上下ともに顎骨の位置関係が正しくなるように誘導していきます。
反対に、成長期が過ぎている場合には、全体の改善をするためには外科的に位置の修正を行わなければなりません。
受け口は多くの場合、幼少期の習癖から来ることが多いため、早めの治療が推奨されます。
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2020.07.20
上の前歯が開いている!
6才頃から歯がだんだん生えかわってきます。上の前歯が生えかわると、歯と歯の間に隙間ができるいわゆる「すきっぱ」という状態になることがあります。もともと上の前歯は少し横に拡がるように生えてくるため、生えた直後に隙間ができることがあります。
出来た隙間は、前から3番目の犬歯という歯が生えてくるときに、少しずつ横に力をかけながら生えてくるため、時間経過とともに隙間が閉じてくることがあります。
それでも開きが大きいと戻りが弱いときがあります。それは上唇小帯と呼ばれる上唇から伸びているヒダに引っ張られているためです。このヒダが伸びすぎていると前歯が閉じるのを邪魔することがあります。
そのため、生えかわった際に、この上唇小帯が伸びている場合にはその位置を修正するための処置が必要になることがあります。
処置は麻酔後レーザーを用いて行うため、30分ほどで終わり、処置後の出血もほとんどありません。
必ず必要な処置ではありませんが、歯並び予防のためには大切な処置になります。気になる方はご相談ください。
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2020.07.18
歯と顎の成長発育
歯がある程度生えてくると、隙間が無かったり、反対に隙間が大きかったり、歯が内側に入り込んでいたり、歯並び大丈夫かな?っと心配になることがあると思います。
また、学校や園の検診時にかみ合わせにチェックが入り心配される方もいるかと思います。
歯は生後6か月ごろに下の前歯から生えはじめます。そして2歳半から3歳頃までに乳歯はすべて生えそろいかみ合わせが完成します。
この際に歯が並ぶ顎の成長発育が不十分だと歯並びが窮屈になってしまいます。小さなお子様の場合、鼻の通りが悪くなりやすく、そのためお口で呼吸をしていることもしばしばです。
お口がポカンと開いていることありませんか?
お口がポカンと開いていると、お口の周りの筋肉が正しく機能せずに、筋肉が付着している顎の骨に正しい力が伝わりません。そのためお口が開いている子、閉じている子で成長に差が出てきます。
何気ない癖ですが、お口、歯並びの成長には大きな影響を与えています。
もし、お口がポカンと開いているのを見つけたら、親子でお口が閉じるように取り組んでいくことも歯並び予防の第一歩になりますので実践してみてください(^▽^)/
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2020.07.14
グラグラした乳歯、抜いたほうがいいの?
6才前後になると、一番奥から6才臼歯と呼ばれる歯が生えてきたり、舌の前歯がグラグラしてきて生えかわったりします。お口の中の第2次成長の始まりです。
通常、子どもの歯がグラグラしてくると大人の歯がその真下まできているので大人の歯が生えてくる場所はもうすでに決まっています。
そのため、グラグラした乳歯には歯並びに影響を与えるような力というのはありません。なので基本的には食事の際に噛むと痛いなどの症状があって支障がある場合には抜歯を行います。この場合、お子様自身の希望がなければ抜歯は必要ではなく自然に生えかわるのを待っても大丈夫です。
グラグラした乳歯で抜歯が必要な場合は、歯茎が炎症を起こし、化膿している場合です。レントゲンで検査後、歯の生えかわりが近い場合、化膿している範囲が広く保存が困難な場合には前後の歯やこれから生えてくる歯への影響を考えて抜歯が必要になることがあります。
つまり、病的な場合、矯正治療の都合でない限りは、自然な生えかわりを待っても大丈夫です。
歯の生え方含めて気になることがありましたら、ご相談ください。
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2020.07.13
前歯のかぶせ物治療
前歯はお顔・口元を決める大切な部分です。前歯は色・形などが少しでも変わると人に与える印象も大きく変わります。
たとえば、歯が一本だけ色が変わっていったとしたら、大きさが変わってしまったら。
歯とかぶせ物では構成されている物質が異なるため、経時的な変化が異なります。歯の着色は、着色落としや、ホワイトニングなどできれいにすることができます。しかし、かぶせ物にしみ込んだ色は落とすことができません。
そのため、長く色をきれいに保つためには変色の少ない性質が求められます。
また既にかぶせ物(差し歯)が入っている場合には、かぶせ物の土台として金属の材料やファイバー製の白い土台が入っています。
金属材料が入っている場合には、透明感の強い材料を使用した場合に金属色が透けて歯が暗く見えることがあります。
そのため、かぶせ物の材料には遮光性の強いものを選択することが理想的です。
見た目とは関係ありませんが、今後矯正治療を考えられている場合には、セラミックのかぶせ物が入っていると、接着剤が付きにくかったりすることがあるため矯正期間中はセラミックができない場合があります。
それぞれで特徴がありますので分からないことがありましたらお尋ねください!(^^)!
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